16Apr
新港イトセ歯科では審美歯科治療(オールセラミック治療)を行っております。
ここ10年ほどでオールセラミックは広く普及し最近では旧来型のメタルボンドはほぼ見かけることはなくなりました。メタルボンドとはセラミックを焼き付けるフレーム部分が金属でできているもののことであり金属部分は破損することはほとんどないため長年使用されてきたセラミック治療法です。使用される金属はプレシャス系の金属(ゴールド75%程度含有のもの)、セミプレシャス系の金属(ゴールド50%程度含有+非金属系含有のもの)、非金属系(コバルトクロム合金など)概ね3種類に分類されこれらの中から歯の本数などの設計面の観点から強度的な問題等を考慮し選択されてきました。
ただ近年では金属アレルギーや金属の価格高騰などの理由から世界的にも金属を使用することがほとんどなくなりつつあるのが現状です。また金属のフレームを使用した場合経年的に歯茎に金属のイオンが入り込み歯肉の色が黒くなったり歯茎自体が退縮してきて下がってきたりデメリットの部分がクローズアップされるようになってきました。ここ10~15年ほどで金属の代わりにセラミックを焼き付けるフレーム部分に使用される材料はさまざまなものが出てきました。
1,インセラム
非常に透明感があるものの1本ずつの単冠しか対応できず強度的にも劣るため現在はほぼ見なくなりました。オールセラミックの初期の時代のものとなります。
2,エンプレス
次世代のオールセラミック治療として一定期間使用されておりました。引っ張り強度試験でも400Mpaあり3連結まではできるとのことでした。ただし前歯部分の噛む力が比較的かからない部位に使用することが推奨されておりましたので強度的にはまだまだのものでした。
3,プロセラ(アルミナ)
CADCAM技術により画期的な技法でオールセラミック治療が可能になりました。ノーベルバイオケア社からスキャニングの機械が出ましたので一気にオールセラミック治療が身近になりました。歯型を技工用スキャナーで読み込みスウェーデンにインターネット経由でデータが送られコンピューター設計(CAD)され歯の形をデザインしCAMマシーンで削りだしておりました。引っ張り強度試験は700Mpaですのでかなり強度が増し4連結冠までできるようになりました。非常に透明感があり当院でもかなりの症例数で使用しましたが現在は廃盤となっております。
4,e-max
CADCAMではなくアナログ的な技法で製作されますが現在多くの歯科医院で使用されております。3連結まで可能とされております。エンプレスの後継となるものです。
5,プロセラ(ジルコニア)
プロセラ(アルミナ)が引っ張り強さ試験700Mpaであるのに対してプロセラジルコニアは1200Mpaあり飛躍的に強度が増しました。14連結までブリッジが可能となりましたのでほとんどの症例に対応できるようになりました。ノーベルバイオケア社より新型スキャナージェニオンが発売されオールセラミックの代名詞的存在となりました。スウェーデンで製作していたものが幕張に工場ができ国内での生産が可能となっており納期も大幅に短くなりました。ジルコニアは経年的にほぼ変色せずプラークの付着もほとんどないため歯周病になりやすい方にもお奨めできます。
以上が大まかなオールセラミックの時代の変遷です。当院では常に新しい技術を取り入れ
患者さん1人1人にあった治療をご提案させていただいております。オールセラミックは審美的な側面が重要なのはもちろんのことそれまでの歯と歯茎の治療、予防をしっかり行うことで長期的な予知性の高いことが求められることも言うまでもありません。
当院では治療終了後も歯周病や虫歯にならないようにメンテナンスに定期的に来院するようご説明しております。
新港イトセ歯科
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